理容・美容業界にも知らされていない染毛剤の毒性
通産省の統計によると染毛剤は毎年順調な伸びを示し、95年に出荷額800億円を超え頭髪化粧品の中ではシャンプーに次いで第2位の躍進ぶりです。これは、高齢化社会を迎え、白髪を気にするお年寄りが増えたのに併せ、茶髪がファションとして若者たちの間に受け入れられたことが大きな要因といえるでしょう。 茶髪ニーズの対応に追われている美容室や理容室は、染毛剤に含まれている毒性物質の問題にどこまで気づいているのでしょうか。厚生省・化粧品業界・マスコミの結託によって情報がシャットアウトされている事情もあって、本当の毒性についてはあまり知らされていないのが実態です。もちろん勉強会などを通じて危険性に気づき、危険性の少ないヘアダイを実践している理・美容室もあります(全体の約1%) ヘアダイに関して一般の理・美容室がメーカーから注意されていることは、「かぶれることがあるから気をつけて下さい」の一点に集約されます。 あなたも、はじめてのお店で「かぶれることがありますか」・「かぶれやすい体質ですか」と聞かれた覚えが有るでしょう。さらに、「ヘアダイのときは前の晩に髪を洗わないでください」と注意されたことがあるはずです。前日と当日の二回も洗髪すると皮脂が極端に少なくなってバリアゾーンが弱くなり、ヘアダイの薬品が頭皮に浸透して、かぶれる心配があるからです。ですから理・美容室の中には、かぶれだけは起こすまいと神経質になっているところもあります。それでも、神経をとがらせてくれるところはまだいいほうで、実際には、かぶれにさえ注意を払わない不用心なお店も少なくありません。メーカーが理・美容室に対して指導していることは、一見、いかにもお客様本位ですばらしいことのように思われますが、染毛剤には、ガンや成人病との関連性についての説明が一切なされていません。かぶれの問題一点のみに注意を集中させて、背後にあるもっとおそろしい慢性毒の問題を棚上げにしているのです。もちろん、メーカー側ばかりをせめるわけにはいきません。広告料に目がくらみ見て見ぬふりをしてきたマスコミにも、そして問題点をメーカー側に指摘してこなかった厚生省にも責任はあるのです。 頭皮のバリアゾーンがあぶない! 頭皮の表面は固い角質層(バリアゾーン)で覆われています。他の皮膚に比べてもかなり頑丈にできています。これは、皮脂腺から分泌される皮脂(アブラ)が固くてもろいタンパク質を潤し、よりいっそう強固にしているからです。皮脂はまた、髪の毛につやを与え、髪の乾燥を防ぐという役目を果たしています。さらに、頭皮の表面に広がって汗と混ざり合い、PH4.5から6.0という酸性の薄い膜をつくって細菌などから頭皮を保護しているのです。頭皮のタンパク質が強固になれば、角質層が破壊される心配はありません。男性は、皮脂の分泌が豊富な分だけ角質層が強いのですが、皮脂の分泌が少ない女性は、角質層が弱いために、男性に比べて毒物の侵入を許しやすいという弱点をもっています。基本的にそうした弱点をもつ女性が、過去、男性以上に一生懸命励んできたことは何でしょうか。毎日の朝シャンをはじめとする必要以上のヘアケア、最近では茶髪という行為が、それに拍車をかけています。これまで多くの人達は合成シャンプーによって、汚れを落とすだけにとどまらず、頭皮や髪のタンパク質を溶かし、皮脂を過剰なまでに、はぎとってしまう行為を何百何千回と繰り返してきたのです。本来、バリアゾーンは、あらゆる外界の異物から私達の体を守ってくれる防壁だったはずです。ところが、いまや頭皮の角質層はスカスカのモロモロ状態。すぐ下の顆粒層まで異物の侵入を許してしまい、バリアゾーンとしての機能を著しく低下させています。炎症、湿疹、かさぶたなどの急性毒による頭皮障害を訴える人がふえているのは、現代人の頭皮が、薬品(毒物)をはね返すだけの力を失っている何よりの証拠です。頭皮から一度入った毒物は食べた毒物と違ってなかなか排出されません。ヘアケアするたびに皮内にどんどん蓄積されていきます。それが長い年月を経てもたらされた結果が、薄毛・白髪・ハゲなどの悲劇です。これは、すでに毒物が皮肉奥深くまで潜行し、毛母細胞はおろか、毛母細胞に連動しているメラノサイトという黒髪の色素をつくる細胞まで侵していることを意味します。バリアゾーンが破壊されても、すぐ自覚症状となって現れません。慢性毒がおそろしいのは、ある日突然大きな被害となって現れることです。それは何も髪や頭皮に限った話ではありません。今問題になっているのは、毒物が体内を駆け巡って内臓疾患を起こす事です。「茶髪がガンを誘発する!」 こんなこと、あなたは信じられますか? ヘアダイ・ヘアブリーチ・ヘアマニキュアの違い 1.ヘアダイ(酸化染毛剤/医薬部外品) 参考、理・美容室、薬局、薬店で取り扱っている染毛剤指定成分 茶髪がなぜガンを誘発するのか? 発色剤に含まれる危険な「アミン」 ヘアダイでガンになっても誰も責任はとらない これまで私達は理・美容室に通うと同時に、さまざまなヘアケア商品を購入して使ってきました。慢性毒の恐ろしさを知らされていないという現状の中で、この先、同じような愚行をくりかえし、仮にガンや白血病にかかるような不幸に見舞われたとしても、まさか化粧品やヘアケア商品に原因があるなどとは考えもしないでしょう。せいぜい、生まれながらの体質や不規則な生活、偏食、喫煙習慣などに原因をもとめるのが関の山です。 |
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