イギリスの現状

英国ロンドン支部
ディアス愛弓支部長さんの報告


99.10.28.
感じていることとしては、イギリス内でこうした運動に対する意識は日本以下ではないか、ということです。
例えば皿を洗う際、大半の95%以上のイギリス人たちは合成洗剤で洗うのですが、一般的にナント水ですすがず、洗剤のついたまま拭くなり乾かすなりするのです。
洗剤を消毒液のようにでも思っているのでしょうか?
洗剤をすすがずに食器を洗うのは、本当です。もちろんすべての英国人がそうするわけではありませんが…。
TVの人気ドラマにBBC放送の「East Enders」があります。
ロンドンの下町を舞台にした家族ドラマなのですが
食器を洗うシーンがあってやはりすすがずに、泡の残ったまま食器を乾かすようたてかけていました。
さりげないシーンで別に普通の人は気にもとめなかったでしょうが、ごく当たり前のように話が流れていきました。

最近目にしたニュースでは、脂肪や糖分、塩分などをたくさん含んだジャンクフードに、単にビタミンやミネラルを添加しただけで「栄養価の高い食品」として販売されているケースが増えているということです。
民間の「食品委員会」は、スーパーで販売されている、そうした食品260品目の栄養価を分析調査したのですが
なんと74%が保健省の定めるガイドラインを上回る脂肪、糖分、塩分を含んでいて、その半数は重量の10%以上が糖分だったそうです。
つまりもとの食品の栄養価は関係なく、ビタミンやミネラルを添加することが認められ、単にそうしただけで「栄養価の高い食品」として販売されるというしくみです。
UKは特にEU内でも最も食品管理法が緩やかということです。
極端な話、どんなジャンクフードにもビタミンやミネラルを添加さえすれば、
子供に健康にいい食品を与えたいという親たちが飛びつくであろうということです。
怖いです。


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