ファミリーレストラン不自然な素材の数々


くず肉をはりあわしたステーキ

ファミリーレストランで出てくる比較的値段の安いステーキに、成型肉ステーキ

がある。実はこのステーキは、牛の横隔膜やくず肉をはりあわせて作った

ビーフステーキのコピーです。

まず、原料の横隔膜を針や、ノコ歯のようなもので突き刺して筋を切断したり、

酵素液に漬けて肉を柔らかくします。

次にリテイナーと呼ばれる柱状の容器に脂身の切片と交互に5〜8層くらい

重ねて入れます。その際に接着剤として、カゼインナトリウム、大豆タンパク、

カラギーナン、アルギル酸塩などが用いられ、はり合わせが終わったら

リテイナーの蓋を閉めて急速冷凍して出来上がります。

ソースなどをかけて出されると、本物となかなか見分けがつかない。

ただ、色がやや黒ずんでおり、霜降りの状態もわざとらしく形も一定である

あたりが、不自然な感じがします。

また、焼きすぎたり煮たりすると、接着剤がはがれてバラバラに

なってしまうので、素人でも見分けられます。


食品添加物で味を付けたカレーやソーセージ

ビーフカレーのもとになるスープは本来、牛のすね肉にタマネギ、ニンジン、

セロリなどの野菜を加え時間をかけて煮込み、食塩と香辛料を用いて

味を付け、布でこして作ります。

だが、最近の郊外型のファミリーレストランでは牛肉は一切用いず、

食品添加物メーカーが作ったビーフ調味料とタマネギ、ニンジン、

セロリなどで短時間に作りあげるところが多いようです。

味付けは、グルタミン酸ソーダなどの食品添加物に依存しています。

これはまだ、よい方で食品添加物メーカーが、ほとんどの部分をブレンド

したものを使っているファミリーレストランもあります。

牛肉は飾り程度に最後に入れているだけ。

したがって、牛肉の肉汁による自然の味はまったく期待できません。

また、ソーセージはコストを安くするため、多くのファミリーレストランでは

豚肉の代わりに羊の肉を用いています。

豚肉や羊の肉を、食塩、亜硝酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、

ポリリン酸ナトリウムの含まれている塩漬剤の中に漬け込み、

食品添加物の力を借りて保存性を高め、長時間冷蔵庫に置いておける

工夫がされています。

つまり、豚肉のもっている味を大切にした本来のソーセージとはまったく

異なった、化学調味料と食品添加物によつて作られたニセモノソーセージ

であります。

また、豚脂(ラード)が多量に使用されている為、成人病がご心配の方は

避けたほうが良いでしょう。

暮らしの安全白書より


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