子供たちを暴れさせる
4−(1) BHA/BHT(酸化防止剤)
資料
「あぶないコンビニ食」 より
「山田博士さんの説からの採用」
イギリスで実際にあった話です。
ある母親からの電話が鳴った。「うちの子は、ゴールデンワンダー社の
ポテトチップスを食べた後、必ずソワソワと落ち着きがなくなり、そのうえ
暴れ出すんです。なぜなのでしょう。」
イギリスの「子どもたちを守る会」の
サリー・バンディさんは、この電話を受けて早速調べたら、この食品に含ま
れていないはずのBHA(ブチルヒドロキシアニソール)と、BHT(ブチルヒド
ロキシトルエン)が含まれていることが分かった。
じつは、このポテトチップスのラベルにはBHAなどが表示されていなか
った。そのため、サリーさんたちは会員にこれを紹介してしまったのです。
もちろんメーカーに抗議し、いまは、このポテトチップスにはBHAなどは
つかわれなくなり、子どもたちにも障害がなくなったというわけ。
子どもたちを暴れさせるほど、このBHAやBHTの影響はすごいものが
ある。
とすると、あのバイクやクルマで突っ走っている暴走族たちもこのBHA
などをたっぷりたべているかも?
最近ひんぱんに起こる通り魔殺人なども、あながちこれと無縁ではない
かもしれない。いずれにせよ、イギリスの小児病院などでは
このBHA、BHTを食事から取り除くように指導している。
とくにアレルギー気味の子どもたちにはなおさらだ。
このBHAは魚介冷凍品や煮干し、マーガリン、バター、乾燥裏ごしイモ
、即席めんなどに非常に広く使われている。強力な酸化防止作用がある
から当然だろう。
もちろん天然には存在しないBHA、石油様の臭いと刺激性の味がする。
ラード(油)に0.01%添加すると酸敗(腐ること)に至る期間を6倍も長く
できるという。これじゃ、メーカーは使いたくなるはずだ。
大量生産している食品工場では腐ったら大損害を受けるので安全性なん
かより、疑わしいものでも添加してしまうわけだ。
食品という生ものを大量生産することが、そもそもおかしい。
食品は各地域で作られるべきものだと思う。
このBHAは、子どもたちを暴れさせているだけでなく大人をも暴れさせて
いる。最近の世の中をみれば、よく分かります。古い話になりますが
82年4月4日の毎日新聞の一面トップ記事に「加工食品の酸化防止剤BHA、
発ガン性の疑い−−−即席めん、マーガリン、魚介製品など広く使用」
「厚生省、全面禁止へ」とハッキリ書いてある。
それがいまも使われている。
ラット(ネズミ)を300匹使い、2年という時間をかけ、BHAを2%加えた
エサを与え、結果として胃の細胞の30%がガン化したこの実験が、いま
無視されている。
じつは、厚生省が禁止にしようと考えていたとき、BHAを食品に多量に
使っているアメリカやイギリスが猛烈な圧力をかけてきた。もし、日本で
禁止になれば、それらを使った食品を日本に輸出できなくなるからだ。
日本人の体がどうなろうとかまっちゃいない。ただ食品が大量に売れれ
ばいいのだ。
どういう食品にBHAが使われているかは、よく表示を見ることです。
最近は小さい文字で書かれるようになった。しかし、BHAを実際に使っ
ているにもかかわらず「無表示」のものや、堂々と「無添加」とかいてある
ものもある。
発ガン性の指摘がありながら、厚生省が何も手を打たずにズルズルして
いるその間に東京都が都内のデパートやスーパーで試買調査をしている。
煮干し60点中36点、実に60%からBHAが検出され、その平均濃度は
32ppm。しかし、食品衛生法での使用基準(200ppm)ギリギリの191
ppmを使っていた煮干しもあったとか。
問題なのは、デパートで売られている表示義務のない「はかり売り」
や簡易包装の煮干しだ。これらは特に濃度が高かったという。
まったく卑怯なやり方でデパートも同罪だ。
そういうデパートではこちらから買わないようにしよう。
何度も言うが、自分と家族の健康はあなたが守るしか手はない!
参考書籍「危ないコンビニ食」より