粉石けんor液体石けんの
洗たくの手順

1.洗たく物を化繊、混紡類と麻、木綿に分けます。
  (化繊、混紡類は再汚染しやすいので最初に洗います)

2.洗う量は洗濯機に表示されてる量より少し少な目に入れたほうが効率よく洗えます。

3.石けんの量は目分量ではなく洗濯物の量で水を加減し、それに見合った量を使う事。
  硬水地域では石けん量を増量するか水温を高めにすると良いでしょう。
  粉石けんの場合は、最初に水をかくはんしながら溶かすのがコツです。
  忙しい時は「液体石けん」が便利です。

4.かくはんして泡が盛り上がってきたら、洗濯物を入れます。

5.洗濯時間は7分前後。

6.水が透明になるまでしっかりすすぎます。
  (石けんはふんわり洗い上がるので柔軟剤はいりません)

7.脱水後、すぐに干します。
  (臭いと黄ばみを防ぐには、洗濯したらすぐに干すこと)


上手に洗たくする3つのコツ

1.石けんはよく溶かす

水よりぬるま湯を使った方が石けんが溶けやすく、洗浄力が増します。また洗剤ネットや古ストッキングを活用する方法もあります。一度に洗う洗濯物の量が多いと汚れが落ちにくく、すすぎにも時間がかかりますから、洗濯機の中で衣類がよく回転する位の量にして下さい。予洗いは、石けんを入れる前に水だけで洗う事ですが、予洗いしてから洗濯すると効率的です。(予洗いで汚れの50%はおちます)

2.石けんは適量を使い、しっかりすすぐ

空きカップに目印をつけておき、計量してから入れるようにします。使いすぎはすすぎに時間がかかって不経済ですし、洗濯機に黒カビが発生する原因になります。すすぎは水が透明になるまでして下さい。水が白濁しているのは、石けん分がまだ残っている状態ですから、そのまま干してしまうと臭いの元になったりします。二槽式洗濯機の場合は、すすぎの前に10秒ほど脱水しておくとすすぎが楽です。

3.3ケ月に一度は洗濯槽のおそうじ

洗濯機は使っているうちに、洗濯槽のウラ側にカビがつきます。3ケ月に一度は掃除をしましょう。夜、洗濯槽にぬるま湯をはり、洗濯槽&排水パイプクリーナーを1袋、洗濯槽の中に入れて、かくはん後、一晩おきます。翌朝かくはんしてから排水、もう一度給水して、かくはん、排水を2度繰り返します。日ごろの手入れは洗濯槽の中の水気をよくふきとるようにします。ゴミとりネットなども取り外して干します。蓋は開けたままにしておき、洗濯槽をよく乾燥させて下さい。カビが好む環境は、暖かい温度と適度な湿り気ですから、洗濯場は風通しをよくしておくことが大切です。洗濯槽の掃除をマメにすることで、黒カビは出なくなります。


Q&A(必読)


Q1.ナチュロン粉石けんやジャスミン粉石けんには炭酸塩が入っていますが、必要なのでしょうか。

ナチュロン粉石けんには20%、ジャスミンに40%の炭酸塩が入っていますが、これはアルカリ助剤で石けんの洗浄力を助ける役割をします。特に汗などの酸性のものや汚れのひどい時には石けんの洗浄力を発揮するのを助けます。ですから冬場の汚れの少ない時はナチュロン液体石けん(炭酸塩無添加)を使用したり、汚れのひどい時や夏場は粉石けんを使用したりと工夫するとよいでしょう。また炭酸塩は粉石けんの溶けをよくします。なお、炭酸塩(炭酸ナトリウム、ソーダ灰ともいう)は、食塩(海水)と炭酸ガスからつくられた無機物ですので自然を汚すことがない物質です。洗浄力を比較すると・ジャスミン粉石けん>・ナチュロン粉石けん>・純粉石けん100・シャボン玉スノール=・洗濯用液体石けんとなります。

炭酸塩について:石けんは弱アルカリ性ですが、汗などの汚れは酸性のため、洗っているうちに石鹸液が酸性化し、洗浄力がなくなることがあります。それを防ぐため、アルカリ性の炭酸塩が配合されているのです。炭酸塩の働きで常にアルカリ性を保って洗浄力を保持することができます。炭酸塩の配合を批判し、「純石けん」だけを評価する人たちも見うけられますが、大昔から木灰(炭酸塩)を石けんの原料として、またそれ自体を洗浄剤として利用してきた長い歴史があります。粉石けんに配合されている炭酸塩は石灰石と海水(食塩)で作られていて、生分解が終わった無機物であり、そのまま自然に戻るものです。炭酸塩は安全かつ有用なものです。

Q2.洗濯した衣類をしまっておいたら、黄ばんできたり、臭いがあったりして気になるのですが。

長い間しまっておいた衣類を着る時や、室内干しをした時などに臭いを感じたり、黄ばんでいたりすることがあります。すすぎが足りなかったり、汚れが充分に落ちていない物をそのままタンスにしまうと、汚れや石けんが酸化して臭ったり、変色したりします。しまう前は充分に汚れを落とし、よくすすぐことが肝心です。まて、しまう時にビニール袋(脱気ができるもの)に入れて空気を抜いておくと石けんの臭いは残りません。黄ばみが気になる時は、洗面器に酸素系漂白剤を入れて熱めの湯を注ぎ、白くしたい部分を下側にたたみ、一晩くらいつけておくと黄ばみは目立たなくなります。また、臭いが気になる時は水洗いして日光にあてれば、臭いはなくなります。

Q3.黒い衣類に白いカスのようなものがつく時がありますが。

溶け残りの石けんやくず取りネットで取りきれなかった細かな繊維や汚れが再付着するのです。黒っぽい衣類は洗濯ネットに入れて洗うときれいに仕上がります。また、くず取りネットを2つ付けるとカスがつきにくくなります。

Q4.「複合石けん」って何ですか。

「家庭用品品質表示法」では洗濯用の場合、界面活性剤が純石けん分のみを「石けん」、70%以下を合成洗剤、その中間を「複合石けん」と呼んでいます。つまり、石けん以外にアルカノールアミドなど他の合成界面活性剤を使用しているものが「複合石けん」と呼ばれるのですが、宣伝上では「石けん」として販売しているものがあるので注意が必要です。

Q5.オムツを粉石けんにつけおきしたらピンク色になってしまったのですが。

オムツについた汚物に雑菌が繁殖したものと思われます。オムツを洗う場合はまず水できれいに洗浄します。それからつけおきして下さい。ピンクになったものはスチームアイロンに当てると消えます。

Q6.運動着の頑固な汚れが落ちにくいのですが。

汗と油が染み付いた運動着や作業着は基準量の石けん分だけではおちにくいので、予洗い後、粉石けんを多めに使い(1.5から2倍)、酸素系漂白剤も通常の倍量いれ、熱湯で洗うと汚れも臭いもとれます。それでも落ちない頑固な汚れは脱水をせずにそのまま一晩つけおきしてから、すすぎ、脱水、太陽干しをします。ワイシャツなどのえり、そでの汚れには化粧石けんEやパックス青ざらしを直接塗りこみ、よく揉んでから洗濯するときれいにおちます。


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